高温・高圧加水分解処理は、廃棄物を有価物に変え再資源化や細菌・カビ・ウイルス・病原菌が問題となる医療廃棄物・有害な重金属の無害化することが可能であり、現在社会に広く貢献できる革新的処理技術です。
水を臨界点以下の摂氏374度、218気圧より低く、セ氏100度、1気圧以上にした状態を亜臨界水と呼びます。亜臨界水の特徴は、有機物の溶解作用と強い加水分解作用があります。この亜臨界水の性質を利用することで、環境にやさしい廃棄物の再資源化が可能です。
独自の仕組みによって、強力な静電気を発生させるとともに高温・高圧状態をつくり出し、亜臨界水域の環境下で電解作用、及び加水分解作用によって処理を行います。
いわば廃棄物を水で処理することによって対象物を安全に分解し、有効な成分を取り出して和用しようとするものです。
1.物質処理前の分乏歩態(圧力1kg/cm2、常温)
2. 釜に温度と圧力を掛けると、 中の水は亜臨界状態になります。(圧力約2~2.5Mpa 、温度は約220 ℃)
亜臨界状態の水分子は釜の中で超高速で飛び回る、物質分子間の鎖を切って物質を分解する。
3. 処理後の物質は無害化された有用な生成物だけが残ります。
従来の亜臨界処理技術は容器内に高圧蒸気を容器内に直接吹込むので容器内の蒸気凝縮水で処理物の含水率が上がりヘドロ状で排出された後、液体・粒体の分離行程と乾燥工程が必要でした。
しかし、当社の技術は容器内に蒸気を入れずに外部より媒油熱によって加熱するので投入物の含水率より水分増加がなく、処理後の残熱を利用して減圧乾燥するので、処理後の行程がなくなり、ランニングコストを削減できます。
京都有機質資源株式会社にて食品残渣の飼料化のシステムとしてAUTOREMのシステム(油温減圧脱水方式)が導入されました。
京都有機質資源株式会社の動画にAUTOREMシステムについて説明がなされています。